2018年11月13日
長尾一洋氏が書かれた「確実に成果が上がる営業の方法」という本の中に、なるほどと思える箇所がありました。
「どんなものも防ぐ盾」と「どんなものも突き通す矛」とを売っていた男が、お客様から「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかった。これが矛盾の語源です。
たしかに言っている通りなのですが、そんなにすごい矛と盾があるのなら、無理にどちらが正しいかを試してみずに、両方使えばいいんです。矛か盾も両方です。矛か盾かではなく、盾も矛も両方です。
営業の矛盾
質を追求する VS 量を追求する
即戦力で組織を強くする VS 育成で組織を強くする
新規のお客様にアプローチ VS 既存のお客様にアプローチ
足を使ってアプローチ VS 空中戦でアプローチ
営業マンの人間力で受注する VS 仕組みで受注する
所得をモチベーションにする VS やりがいをモチベーションにする
自分のために仕事をする VS お客様のために仕事をする
このように書かれた長尾氏の考え方に思わず納得してしまいます。
両方ありと考えたとき、その時々の状況に応じて戦略、戦術の幅が広がり、人間的にも寛容さが生まれ、考え方の幅が広がってきます。
組織の成長に、多様性が求められています。個性、能力が開花し伸びることで多様性のある組織になっていく。長所も短所も個性、才能として捉える寛容さがあればすべての社員が人財となります
例えば、トップ(リーダー)に追従する人ではなく、ノーと直言するスタッフ、もっといいイエスを言ってくれるスタッフが多いほど活性化されイノベーションを起こす企業になると思います。
矛と盾の両方を活かし切るところに成長のヒントあることを学びました。
フィギュアNHK杯で紀平梨花選手が初出場で優勝しました。SPで転倒したことから、不安で演技前まで何度も成功動画を確認し、浜田コーチから「もっと闘争心を燃やしなさい」と背中を押されたとのこと。
挑戦せずして悔いを残すより、たとえ挑戦して失敗しても得るものは大きいと考えます。挑戦しないこと程、リスクは大きいと私たちは考えています。
挑戦して得る文化をもっともっと育てていきたいと思います。
11月13日
陶山信幸